gd開催レポート:Ohda(島根県大田市)「ソーシャルグッドな活動を持続的に続けるには? 緑と水の連絡会議の高橋泰子さんに聞く」

2016年11月25日、島根県大田市でgreen drink Ohda vol.1が開催されました!オーガナイザー西嶋さんからレポートをいただきました。ぜひご覧ください!

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2016年11月25日、世界遺産石見銀山のまち、島根県大田市で、「green drinks ohda」が始まりました。「環境」や「持続可能性」をテーマに、世界800都市以上、日本でも100カ所以上で開催されているイベント「green drinks」。Green drinks ohda では地方ならではの地域密着性を持ちながら、ローカルに新たな風を吹き込んでいくイベントにしていきます。

green drinks Ohad #1の参加者は約25人。NPOの方、地域おこし協力隊、市職員、国際ボランティア、移住者、親子連れ、中学生、地元の方など多彩なメンバーが集結しました。Facebookでみてふらっと参加された方、鍋に惹かれてきた方の参加もあり、にぎやかなムードでの初開催となりました。

会場は、大田市街地にある私設公民館「ゆきみーる」。ここは大田の街中で、非常に多機能な役割を果たすスペースになっていて、保育園、青少年の居場所、グループホームと、まさに「ゆりかご」から「介護」までをカバーする民間施設。このスペースの仕掛け人である、認定NPO法人緑と水の連絡会議理事長高橋泰子さんに、地域での活動を事業化し、続けていくコツについて伺いました。

ゲスト高橋泰子(たかはし・やすこ) NPO法人 緑と水の連絡会議 理事長 宮城県出身。岩手県の大学のゼミで草地を研究。研究仲間の夫が就職した農水省研究機関がある大田市へIターン。1992年に草原維持に取り組む団体「緑と水の連絡会議」を設立。2006年には中国地方初の認定NPO法人となる。2003年には、有限会社百年くらぶを設立。グループホーム、認知症対応型デイサービス、小規模多機能型居宅事業、シニアホテル等の福祉事業を展開する七色館を経営。2012年には「わんぱーく保育園」を設立。私設公民館「サロン・ド・ゆきみーる」を運営し、青少年の居場所づくりも行っている。 

ゲスト高橋泰子(たかはし・やすこ) NPO法人 緑と水の連絡会議 理事長

宮城県出身。岩手県の大学のゼミで草地を研究。研究仲間の夫が就職した農水省研究機関がある大田市へIターン。1992年に草原維持に取り組む団体「緑と水の連絡会議」を設立。2006年には中国地方初の認定NPO法人となる。2003年には、有限会社百年くらぶを設立。グループホーム、認知症対応型デイサービス、小規模多機能型居宅事業、シニアホテル等の福祉事業を展開する七色館を経営。2012年には「わんぱーく保育園」を設立。私設公民館「サロン・ド・ゆきみーる」を運営し、青少年の居場所づくりも行っている。 

1979年に結婚によるIターンで、大田にやってきた高橋さん。もともと自然に関心があり、草地を研究していましたが、大田市にある国立公園にも指定されている三瓶山の雄大な草原に魅せられ、自然保護活動を始めます。当初は任意団体で松枯れ対策の空中散布反対運動を展開。行政とやりあいながら、政策提言を行っていました。

自然保護への想いを持っていても、なかなか活動が広がっていかず、事務所を転々と間借りしながら細々と活動を続けていました。転機となったのは、2003年のNPO法人化。ここでグッと社会的信用が高まり、数々の事業に結びついていきます。

端緒となったのは福祉分野への参入。有限会社百年くらぶを設立し、社長となり、グループホームやデイサービス事業も行います。保育園や青少年の居場所事業も次々に立ち上げ、全てが隣り合った場所で運営され、さらにそれらの施設に、エネルギーを供給するバイオマス事業まで立ち上げました。

地域の方は、細かくわからずとも、「高橋さんがやっている活動」として全体を応援してくれるようになったといいます。多角的に地域のニーズを受け止めながら、それを事業化してきた高橋さん。「地域で活動するには、様々な連携先が必要」だと言います。緑と水の連絡会議では、大田市内外の様々な団体と協働して様々な事業を行っており、それによって地域に広くネットワークができています。そのネットワークによって地域資源を存分に活かしながら、様々な事業を運営しています。

運営を行うNPOの中心メンバーも、60代、50代、40代、30代、20代と各年代をバランス良く配置。「世襲制」とのことですが、つまり次世代へ繋いでいく持続可能な活動をしていこうという体制作りを行っているわけです。

最新の動きとしては、「ゲストハウス」事業への進出に手をつけ始めたとのこと。大田市と市外、県外を結び、さらなる多様性を大田に呼び込む拠点となると思います。今後も、緑と水の連絡会議理事長、高橋泰子さんの活動から目が離せません。

ゲストの高橋さんの話から、今度はgreen drinks の運営体制の話に移ります。

持続可能な飲み会を目指して 一品もちよりの鍋パーティー

green drinksをやろう! と言ったときに地方ならではの難しさがあります。それは自動車です。地方は車社会。自分の住む場所から街中に出ようとすると移動手段が車しかありません。そうなると飲み会に参加するときは、必ず泊まりか、運転代行を使うことになり、一回あたりの単価が非常に高くなります。また東京に比べ安い価格帯の飲み屋が少ないというのもあります。

green drinksのテーマの一つは「持続可能性」。なるべく飲み会のコストを下げながら、地方ならではの持続可能な飲み会に挑戦します。何と言っても地方がいいのは「食の豊かさ」。新鮮な野菜や魚を食べられるのが強みです。ならば持ち寄りで、コストを下げよう!となったわけです。レギュレーションを以下のとおり。

  • 一品持ち寄り鍋パーティー参加費
  • 一品持ってきた方 500円
  • 一品持って来なかった方 1000円
  • ※ソフトドリンク・鍋・出汁・ご飯は用意してます。
  • ※アルコール類は持ち込み自由です。

最低限のものは、運営側で用意をして、あとの具材は持ち寄りにしました。初めてのことだったので不安でしたが、実際は肉と野菜のバランスがちょうどよく、美味しい鍋をつつくことができました。

歩いて帰れる方や、代行で帰る方はアルコールを持参。自動車の方はソフトドリンクを飲みつつ食を堪能するというスタイルは、どこにも無理がなく続けていけそうな手応えを感じました。

持ち寄りの具材には、こだわりの自然農法で育てた生でも食べられるゴボウを持ってきた方がいて、参加者一同大興奮。肉に負けない存在感を放っていました。また普段は子育てで忙しく、なかなか外に出られないけれど今日は大人が多く子どもの面倒もみてくれたので、久しぶりにゆっくりご飯を堪能できましたという声もいただきました。

さらに、この私設公民館「ゆきみーる」は、しまね田舎ツーリズムにも登録されたお墨付きの民泊施設でもあります。飲んで泊まる、という選択肢も次回以降提案していければと思います。

「green drinks ohda」は、地域のなかで新しいカタチの飲み会のスタイルも提案していきます

green drinks ohda Facebookページ

石見銀山のまち島根県大田市のグリーンドリンクス。隔月開催予定。

[TEXT BY 西嶋一泰]

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初回にして、この盛り上がりと充実感がすごい…!と驚きました。スピーカーの高橋さんの多岐にわたる取り組みも興味深いですね。持ち寄り形式は他のgdやイベントでも使えそう。西嶋さん、素敵なレポートありがとうございました!今後もgreen drnks Ohdaは要チェックですね(^^)